県は、糖尿病性腎症及び慢性腎臓病の重症化予防を図ることを目的として、大分県医師会、大分大学と下記のとおり連携協定を締結しましたのでお知らせします。
なお、本取組に係る大学との連携協定の締結は全国で初となります。
1 協定の概要
(1)背景
本県では、働き盛り世代からの生活習慣に関連する糖尿病や高血圧の患者が多い状態が続いています。糖尿病や高血圧を放置すると、腎症などを引き起こす恐れがあり、生活の質を著しく低下させ、経済的にも大きな負担となります。
このような中、本県の人工透析患者数は令和4年12月末時点で4,060人、人口100万人当たりでは全国5番目の高さとなっており、生活習慣に関連した腎症による新規透析導入患者数の抑制が大きな課題となっています。
(2)目的
生活習慣と関連した糖尿病性腎症及び慢性腎臓病の重症化予防に向けた取組を推進し、これらの患者が透析の導入に至らないようにするための体制整備等を行い、もって県民の健康寿命延伸と経済的負担の軽減につなげることを目的とします。
(3)それぞれの役割、連携・協力の内容
●大分県医師会
・重症化予防に向けた個別支援ルール等の各郡市医師会への周知
・かかりつけ医と専門医、医療機関と保険者との連携体制の構築
・県民への普及啓発 等に対する協力
●大分大学
・かかりつけ医の診療及び処方
・保険者が行う保健・医療・介護データ分析
・県民への普及啓発 等に対する助言や協力
●大分県
・県民への普及啓発
・個別支援ルール等の活用促進
・保健指導従事者等の人材育成
・保険者の取組の検証や好事例の横展開 等による保険者支援
(4)その他
・連携協定の締結は、埼玉県、福島県、岐阜県、広島県など先行事例があるが、大学を含めた協定の締結は大分県が初めてです。
・重症化し人工透析を開始すると生涯にわたって週3日、一回当たり4~5時間の透析が必要となります。年間医療費は約500万円ほどかかります。
2 協定書の締結式
(1) 日時 令和元年12月25日(水曜日) 14時20分
(2) 場所 県庁舎本館4階 貴賓室
(3) 出席者
●大分県医師会
会長 近藤 稔
●大分大学
学長 北野 正剛
医学・病院事務部長
医学部付属病院副病院長 大西 文昭
●大分県知事 広瀬 勝貞
(左:大分大学 北野学長、中:大分県 広瀬知事、右:大分県医師会 近藤会長)