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epi.75 働く女性応援企業 株式会社大有設計を取材しました!

印刷ページの表示 ページ番号:0002055467 更新日:2024年12月18日更新

社員の満足を軸に、会社の成長を目指す

 

株式会社大有設計

「株式会社大有設計」は2006年の創業以来、オフィスや医療施設、官公庁など大規模なプロジェクトを中心に建設設計を手掛けてきました。「社員の満足度が、良い仕事に繋がる」という理念のもと、ワークライフバランスに配慮した職場環境作りを推進し、一人前になるまで10年の経験が必要とされる建築士のための細やかな育成システムを整備。各分野のスペシャリストが揃う総合設計事務所として、地域社会への貢献を目指しています。

前向きに仕事に取り組める環境

上野さん画像 2020年11月に中途入社した上野かおりさんは、総合設計部空間デザイン課主任として意匠設計を担当しています。意匠設計とはクライアントの要望をもとに建物のデザインを作成し、プロジェクトの指針を示す役割。また機械設計や電気設計、構造設計など各部門がデザインを具現化するサポートもしています。上野さんは主に医療系の建物を手掛け、長期入院する患者のストレスを軽減し、医療関係者が働きやすい空間作りに努めています。

一級建築士やインテリアコーディネーターの資格を持ち、新築住宅の設計や施工監理のキャリアを持つ上野さんですが、前職では子育てとの両立のために時間の融通が利く営業職に従事していました。「子育てがひと段落したことで、もう一度設計に携わりたいと思ったことが転職のきっかけでした」と、大有設計への入社理由を語ります。同社が「社員とその家族の物心両面の幸せ造り」を経営理念に掲げていることを知り、中途採用への応募を決意しました。

転職当初は、子育てがひと段落したとはいえ、長時間労働が一般的とされる設計の仕事に、少なからず不安を抱えていました。しかし、残業はほとんどなく「家族を大切に」という考えが社内に浸透しており、急な休みや早退にも上司や同僚が柔軟に対応してくれるため、前職以上に働きやすい環境を得られたそうです。

取材2人

上野さんはプロジェクトが完了し、自分が手掛けた建物が形として残ることに大きなやりがいを感じるのはもちろん、日々の仕事からも達成感を得ていると言います。「知識のアップデートは大変ですが、厳しくも働きがいのある環境で良い刺激をもらっています」。

またプライベートの時間には、有名建築家の作品を見学したり、スケッチをしたりできるようになりました。休日に趣味を兼ねて次の仕事のインスピレーションを得るなど、仕事とプライベートがうまくリンクしているそうです。

「将来は起業や海外移住も視野に入れています」と語る上野さん。大有設計で安定したキャリアを形成したことで、自分を見つめ直す心の余裕が生まれ、中長期的な目標を描けるようになりました。

長期的視野で就職先を選択

高月さん画像

2020年に大分県立工科短期大学校の建築システム系を卒業し、大有設計に新卒入社した高月早萌佳さん。「家族やお世話になった方が利用する建物を設計したい」という思いから、地元である大分の建物を手掛ける会社への就職を希望したそうです。多くの会社説明会に参加した中で、大有設計の掲げる「社員を大切にする」という理念に強く惹かれ、「ここでなら長く働けるし、成長できる」と直感。入社を決意しました。

現在高月さんは機械設備設計部に所属し、空調や換気、衛生設備の設計を担当しています。主に官公庁の建物に関わり、厳格な規則や仕様に基づいた設計が求められる中、利便性や快適性を高める提案を心掛けています。「官公庁の建物には細かい規定があり、その学習も欠かせません」。官公庁の施設は完成後に一般開放されないものも多く、特に設備は壁裏や床下など建物内部に隠れているため、外からは見えません。しかし高月さんは「重要な場所を任せられている」という責任感を持ち、日々技術を磨いているそうです。

会社説明会での「社員を大切にしている会社」という印象は、入社後も変わらず、長く働ける環境が整っていることを実感しています。毎週水曜の「ノー残業デー」や、月に1回、社員同士の食事会やレクリエーションに1人あたり2000円の補助が出る「コミュニケーション推進支援制度」などを利用して、プライベートでもコミュニケーションを深めることが習慣化され、風通しの良い職場環境が構築されているそうです。

また、最近結婚した高月さんにとって、同社が厚生労働省による子育てサポート企業認定である2023年度の「くるみん認定」を取得するなど子育て支援に積極的なことや、産休・育休などの「ワーキングママ制度」を利用しながら働く先輩女性社員が多いことも、今後のライフイベントを考える上での安心材料となっています。

「今では美術館に行っても、絵や彫刻よりも空調や給排水の仕組みが気になるようになりました」と笑う高月さん。ネイルや編み物、旅行といった趣味も多く、仕事と上手く両立させながら充実した日々を送っています。

「社員の成長」を「会社の成長」に

小野社長画像 小野晶紀代表取締役は、15年間サラリーマン生活を送った中で、職場の人間関係や肉体的・精神的健康状態の悪化が業務効率に悪影響を与えることを痛感していました。「設計の仕事はモチベーションと直結しており、やる気が下がると生産性も下がる」という考えから、2006年の会社設立から一貫して、「自分が社員の立場で働きたいと思える会社」を目指し、働きやすい環境づくりに力を入れてきたそうです。

経営理念のトップに「社員とその家族の物心両面の幸せ造り」を掲げるように、公正な人事評価に基づく昇給、賞与、昇格などの金銭面や待遇面と、有給休暇の完全消化推進、「ノー残業デー」による労働時間の削減には特に気を配っています。「新卒採用者の中には、他社への転職や県外の人との結婚を理由に退職する人もいましたが、他社を経験した中途採用者の中に退職者がいないのは自慢です」と、その成果に胸を張ります。

働き方改革の道のりは決して平坦ではありませんでした。設立当初は受注過多のため深夜2時、3時までの残業が続き、睡眠時間が4時間未満の日々が続いていたと言います。この状態に危機感を覚えた小野社長は積極的な採用活動とともに、残業に上司の承認を必要とするルールを設け、残業することへのハードルを高くすることで、業務時間内に仕事を終えるよう意識付けしました。あわせて設計業務の分業化を進め、効率と生産性向上も図りました。「以前は少数の建築士で設計を担当していましたが、部門全体ですることでで各自の負担量が軽減され、時間の節約につながりました」と振り返ります。

女性仕事

分業化を進め、チームでプロジェクトに取り組むためには、社内の人間関係が良好であることが不可欠です。そのため社員旅行やスポーツ大会など社内イベントを充実させ、終業後にコミュニケーションを深められるような「コミュニケーション推進支援制度」を導入。社員同士の飲み会やレクリエーションに補助金を支給することで、交流を促進しています。

現在社員数は70名を超え、来春も6名の新卒採用を予定。毎年5名程度の中途採用を行うなど、順調な成長を遂げる同社。「独立して、社員が10名程度の時に策定した規則で運営しているので、そろそろ細かいルール改定が必要になる」と小野社長。2025年を「組織改革元年」とし、週休3日や業界日本トップクラスの平均給与を目指すなど、新たな目標の実現に向けて改革を進めていく考えです。

会社概要

企業名株式会社 大有設計
事業内容建築設計
設 立2006年
所在地 〒870-0933
大分市花津留二丁目172番
TEL097-574-7785
URLhttps://dai-yu.jp/

※ 2024年10月現在