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牛海綿状脳症(BSE)は、牛の病気の一つで、BSEプリオンと呼ばれる病原体に牛が感染した場合、牛の脳の組織がスポンジ状になり、異常行動、運動失調などを示し、死亡するとされています。かつて、BSEに感染した牛の脳や脊(せき)髄などを原料としたえさが他の牛に与えられたことが原因で英国などを中心にBSEの感染が広がり、日本でも平成13年9月10日に確認されて以降、平成21年1月までの間に36頭の感染牛が発見されました。
しかし、日本や海外で、牛の脳や脊髄などの組織を家畜のえさに混ぜないといった規制が行われた結果、BSEの発生は、世界で約3万7千頭(1992年:発生のピーク)から7頭(2013年)へと激減しました。日本では、平成15年(2003年)以降に出生した牛からは、BSEは確認されていません。厚生労働省では、最新の科学的知見に基づき、国内検査体制、輸入条件といった対策全般の見直しを行っています。
このたび、厚生労働省は、食肉処理される牛のBSE検査について、健康牛の検査を廃止し、検査対象牛を24か月齢以上の牛のうち、生体検査において神経症状が疑われるもの及び全身症状を呈するものに見直しました。
(平成29年4月1日から施行)
・牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しに係る食品健康影響評価(食品安全委員会) [PDFファイル/968KB]
・OIE(国際獣疫事務局)の認定について [PDFファイル/789KB]
大分県では県内のと畜場でとさつされた牛を対象に、平成13年10月18日から牛海綿状脳症(BSE)の感染の有無について調査を実施しています。