本文
子どもたちと親の笑顔を支える
「かるがも保育園」及び「小佐井かるがも児童クラブ」を運営する「株式会社とりのす」。「子どもの生きる力を育てる」という理念のもとに、高品質な保育サービスの提供を行い、保護者が安心して働ける社会づくりに貢献しています。特に食育活動に力を入れており、農業体験を通じて子どもたちが野菜を収穫後、管理栄養士が栄養バランスを考慮し、味付けや彩りに工夫を凝らした給食を提供しています。健全な食生活を通じて、考える力や行動する力を養っています。
「かるがも保育園」の0歳児クラスを担当している柳田瑞希さんは、家庭では4人の子どもを育てる働くママさんです。宮崎県出身で、短大卒業後に保育士としてのキャリアをスタート。結婚を機に夫の勤務先である大分に引っ越してきました。「株式会社とりのす」に入社したのは平成30年4月。2人の子育てをしながらの求職活動でした。子育てと仕事の両立を実現する為、勤務時間の融通が利く職場を探していましたが、全国的に保育士不足が深刻化している状況では、なかなか希望の条件には巡り合えなかったそうです。そんな中「かるがも保育園」を選んだのは、個々の家庭事情に寄り添って相談に乗ってくれ、働きやすそうと思ったのが理由だと言います。入社後さらに2人の子どもを授かり、それぞれ1年間の育休を取得しました。現在は9時から17時まで、実働7時間の時短勤務を行っています。現在の職場環境について「ママさん保育士が多く、産休・育休の取得率も高い為、職員同士の理解と協力を得られやすく、助かっています。子どもが4人いると学校行事や、急な病気でお休みが多くなりがちですが、お互いに助け合うことで、心苦しさもなく働けています」と教えてくれました。また、産休・育休で休職中にも園から、受け持っていた子どもの現状や園内の出来事に関する情報が提供されることにより、自分もまだ組織に属しているという安心感が得られ、復帰した時の人間関係の構築もスムーズに行えたそうです。
子育てと仕事を両立する秘訣を尋ねると、「保護者の方からもよく相談を受けますが、子育てに完璧を求めすぎないことが大切です。子育ては大変なこともありますが、幸せなことでもあります。私は4人の子どもがいるので、4倍大変ですが4倍幸せだと思っています。少し肩の力を抜くだけで、幸せな部分に気づくことができ、仕事への活力につながり、相乗効果を生むと思います」と答えてくれました。
仕事も子育てもやりがいを感じるのは、子どもの成長を感じる時だという柳田さん。仕事としての保育と、家庭での子育ては同じようで全く違うと言われますが、上手くバランスを取りながら充実した日々を送っています。
「保育は、人間を相手にした仕事です。個々の先生が働きやすい環境と人間関係の構築が、質の高い保育を提供するために極めて重要だと考えています」と語るのは、「かるがも保育園」の副園長、首藤崇伸さん。保育士の職務は子育てそのものではないものの、親の立場を知ることで保護者の気持ちに共感出来るなど、子育ての経験が生きる仕事でもあります。その一方で業務量が多く、体力的には厳しい面もあり、突然の私事に柔軟に対応しづらく、子育てとの両立が難しいと考えられています。
「かるがも保育園」では、子育てを経験しているママにこそ保育に携わって欲しいと考え、保育の現場での働き方改革に取り組んでいます。最初に就業規則を改訂し、雇用形態や労働時間を多様化しました。保育士のライフスタイルに合わせて選択出来る豊富なシフト体制での時短制度を導入し、大分市の定める保育士の配置基準を満たしながら、シフトを柔軟に組み立てるために正社員とパートタイマーをバランスよく採用。人員に余裕を持つことで、有給休暇の取得も推進しています。また、特別な事情や臨時的に必要な状況を除き、時間外労働をせずにすむようICTを活用。保育日誌や保護者へのお便りの作成、連絡帳の記入など手作業を省力化すると共に、人為的ミスの防止にも取り組んでいます。
産休・育休制度の周知のために研修会を開催し、育休希望者には「育児休業復帰プラン」の作成や、復職への不安を解消するために、育休者への職場に関する情報提供を積極的に行っています。これらの活動によって厚生労働大臣より「くるみん認定」を受け、子育てサポート企業として認められています。
最後に、園長の首藤美紀さんは、「子育ては一人でするものではありません。一人で抱え込んで、自分を責める人が多いと感じます。小さな子どもを預けることに罪悪感を持つママもいるかと思いますが、保育園を上手く活用して、子どもにいきいきとした人生を送るママの姿を見せてあげてください」と、働く女性へエールを送ってくれました。
企業名 | 株式会社とりのす |
---|---|
事業内容 | 教育、学習支援業 |
設立 | 2011年 |
所在地 | 〒870-0253 大分市汐見1-7-31 |
Tel | 097-592-8815 |
URL | http://www.karugamo-oita.jp |
※ 2023年10月現在