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H27年度 調査研究・資料 要旨
平成27年度 報文、調査・事例、資料について
平成27年度の調査研究、事例紹介、資料等について、要旨は以下のとおりです。
詳細は、各種別のリンク先(平成27年度・2015年度年報)を参照してください。
詳細は、各種別のリンク先(平成27年度・2015年度年報)を参照してください。
種別 | タイトル | 要旨・はじめに(抜粋) |
報文 | 由布市における泉質の分布状況について | 昨年度の調査研究 「別府市における温泉の分布状況について」1) に続き、本年度は全国第2位の湧出量を誇る由布院温泉を含む由布市における泉質の分布等を調査した。 泉質としては、別府市と同等の7種類存在し、単純温泉が大部分であるが、塚原に酸性泉、庄内に二酸化炭素泉があることが特徴として挙げられる。 |
調査・事例 | 指定薬物の分析方法の検討 | 指定薬物標準品を9種類、指定薬物類似品5種類、計14種類を使用し、GC-MSで一斉スクリーニングが行える測定条件を検討した。 GC-MSの測定結果から指定薬物標準品のピーク及びそのマススペクトルを確認することができた。 緑茶葉で添加回収試験(添加濃度50μg/mL)を実施し、前処理方法を検討した結果、良好な結果を得た。抽出は、フィンガーマッシャーを用いメタノールで行った。 指定薬物と類似した構造を持つ物質の標準品について、指定薬物と分離できるか検討した結果、同じ測定条件で分離することが可能であった。 |
調査・事例 | 遺伝子検査法を用いた水産物鑑別検査体制の確立に向けた基礎的研究 | 水産物による食中毒においては、魚体や調理食品の残品が少量で、原因魚種の形態学的鑑別が困難である場合が多いことから、魚種鑑別にPCR法を導入することを検討した。 その結果、ごく少量の残品や、通常喫食されずに廃棄される皮、ひれ等から、遺伝子の抽出及び増幅が可能であった。また、加工食品においても、遺伝子の抽出及び増幅が可能であった。 |
調査・事例 | 大分及び久住地域における乾性沈着中のイオン成分の特性について(2013~2015年度) | アジア地域からの汚染物質の移流状況を調査するために、本県では久住町で2011年から、大分市で2013年から乾性沈着物の調査を始めた。汚染物質の移流イベントと考えられている黄砂や煙霧が観測された期間は、カルシウムイオンや硫酸イオンが通常よりも高濃度に検出されており、本県が越境移流の影響を受けていることが示唆された。また、阿蘇山で噴火が観測された期間は、久住町で二酸化硫黄が高濃度に検出されており、火山活動の影響を受けたと推察された。 |
調査・事例 | 大分県における微小粒子状物質成分の調査(2015年度) | 微小粒子状物質(以下「PM2.5」という。)の発生源の推定を目的として、2015年度当初からPM2.5の成分分析の実施体制を整え、2015年度秋季から県内の2地点でサンプリングを開始した。サンプリングしたPM2.5の質量濃度、また、イオン成分、無機成分及び炭素成分の濃度を定量し、発生源に関する情報を収集した。両地点とも有機炭素、硫酸イオンの濃度が高く、イオン成分と炭素成分合わせて質量濃度の約60%の大部分を占めることがわかった。硫酸イオンと質量濃度との相関は強く、硫酸イオンは質量濃度に大きな影響を与える要因の一つと考えられた。また、NO3-/SO42-比を用いた解析から、冬季では、由布地域よりも日田地域の方が都市大気汚染の影響が大きかったと推察される。 |
資料 | 食品の理化学的検査結果について(2015年度) | 2015年度に県下5ブロックの食品衛生監視機動班が、「平成27年度食品衛生監視指導計画」に基づいて収去した食品の理化学的検査結果について報告する。 |
資料 | 九州地方における臨床由来溶血性レンサ球菌の血清型の動向(2015年) | 1991年度以来、九州地区では地方衛生研究所のレ ファレンス業務の一環として「九州ブロック溶レン菌感染症共同調査要領」に基づき、共同でA群溶血性レンサ球菌感染症の調査を行っている。2015年の動向について報告する。 |
資料 | 大分県における細菌性下痢症サーベランスの動向(2015年) | 前回の報告に引き続き、大分県の主に小児における細菌性散発下痢症の2015年の発生動向を報告する。 |
資料 | 食品の微生物的検査成績について(2015年度) | 大分県では、食中毒の発生防止対策、流通食品の汚染状況の把握および汚染食品の排除を目的とし、大分県食品衛生監視指導計画に基づき、市販食品の収去検査を実施している。2015年度は、県産・輸入食肉、加工食肉、非加熱食肉製品等、県産鶏卵、県産ミネラルウォーター、県産養殖魚介類、輸入養殖魚介類および二枚貝の計140件について、食中毒起因菌や汚染指標細菌、残留抗生物質、ノロウイルスなどの項目について検査を実施した。 |
資料 | 感染症発生動向調査からみたウイルスの流行状況(2015年) | 大分県では、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づく感染症発生動向調査事業で、ウイルスの検索及びその動態について調査を行っている。2015年の調査結果について報告する。 |
資料 | 感染症流行予測調査について(2015年) | 2015年度の厚生労働省委託による感染症流行予測事業として、大分県内の日本脳炎感染源調査を行ったので、その概要を報告する。 |
資料 | 大分県における雨水成分調査(2015年度) | 当センターでは、雨水の化学的性状を把握し酸性雨発生機構解明の基礎資料を得るため、1985年度から継続して雨水成分調査を行っている。今回は、県内の3箇所で行っているろ過式採取法による調査について、2015年度の降水量、pH、イオン成分濃度及び沈着量の状況とそれらの推移などを報告する。 |
資料 | 大分県における環境放射能調査(2012~2014年度) | 大分県では、国の委託事業として環境放射能水準調査を1988年度から継続して行っている。2011年度までの結果は、環境放射能調査研究成果論文抄録集において公表されているので、2012年以降について報告する。 |