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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に注意しましょう
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、野山に住むダニに刺されて起こる病気です
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とはどんな病気ですか?
SFTSは、中国で初めて発見され、severe fever with thrombocytopenia syndromeと命名された新規ウイルス感染症のことで、2011年に報告されました。
SFTSは、野山、畑、草むら等で、SFTSウイルスという病原体を保有したマダニに刺されて起こる病気です。
1 刺されてから6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛等)などを伴って発症します。その他、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、皮下出血や下血などの出血症状などを起こすこともあり、重症化して死亡することもあります。
2 マダニに咬まれた直後は自覚症状がなく、気がつかないことが多いと言われています。ただし咬まれて2~3日するとそのマダニが吸血するためにサイズが大きくなり、局所の炎症が起こってきますので、痒みや違和感、灼熱感等が50%くらいに生じます。しかし、1週間経過しても自覚症状がなく、気づかないヒトもいます。
3 SFTSには、有効な治療薬やワクチンはなく、治療は対症療法しかありません。
SFTSは、野山、畑、草むら等で、SFTSウイルスという病原体を保有したマダニに刺されて起こる病気です。
1 刺されてから6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛等)などを伴って発症します。その他、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、皮下出血や下血などの出血症状などを起こすこともあり、重症化して死亡することもあります。
2 マダニに咬まれた直後は自覚症状がなく、気がつかないことが多いと言われています。ただし咬まれて2~3日するとそのマダニが吸血するためにサイズが大きくなり、局所の炎症が起こってきますので、痒みや違和感、灼熱感等が50%くらいに生じます。しかし、1週間経過しても自覚症状がなく、気づかないヒトもいます。
3 SFTSには、有効な治療薬やワクチンはなく、治療は対症療法しかありません。
どんなときに感染するの?
動物、とくに野生のケモノや鳥などが生息する自然環境が豊かな場所は、マダニの生息できる環境です。
普段生活している場所、住居周辺でも自然が豊かであれば、マダニは生息していますので感染することがあると考えられます。
SFTSは、現在西日本に多く報告されてます。また、マダニの活動期である春から秋にかけては、特に注意が必要です。
普段生活している場所、住居周辺でも自然が豊かであれば、マダニは生息していますので感染することがあると考えられます。
SFTSは、現在西日本に多く報告されてます。また、マダニの活動期である春から秋にかけては、特に注意が必要です。
予防するには?
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意が必要です。マダニは、野生動物が出現する野山や、民家の裏山や、裏庭、畑、あぜ道などにも生息しています。
(1)草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して肌の露出を少なくすること。
(2)屋外活動の後は、マダニに咬まれていないかを確認すること。
(3)吸血中のマダニに気がついたときは、早くに医療機関(皮膚科等)で処置すること。(無理に手の指で抜こうとしたり、手でいじると虫体の腹の部分を押すことになり、虫体が病原体を保有している場合は、ウイルスを人体に注入してしまう可能性があるため)
(4)マダニに咬まれた後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診すること。
(資料:国立感染症研究所昆虫医科学部から引用)