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豊後高田市 白ねぎ団地

印刷ページの表示 ページ番号:0002328335 更新日:2025年3月27日更新
写真(1)
 

〇経営体情報
参入経営体 尾上誠、ほか生産者2名
団地面積  5.89ha
所在地   豊後高田市中真玉
生産品目  白ねぎ

〇参入スケジュール

令和1 基盤整備事業_水田畑地化推進基盤整備事業 臼野地区スタート
   (R9までの予定、事業面積5.9ha、区画整理 / 暗渠排水 /農道舗装等)
令和2 新規就農
令和6 団地での営農開始

〇活用した支援事業
・県営水田畑地化推進基盤整備事業

 

夢をもって農業を。海外展開も目指したい

 西日本最大規模の白ねぎ生産量を誇る豊後高田市に、新しい白ねぎ団地が完成しました。圃場が広がるのは、日本の夕陽百選に選ばれている真玉海岸に隣接する風光明媚な場所。そこに規模拡大を目指して入植したのが、尾上誠さんです。行政と連携して生産に取り組む尾上さんに、今後の夢をお伺いしました。

写真(2)

【参入のきっかけ】
新規就農のタイミングで、巡ってきたチャンス

―― まずは就農のきっかけを教えてください。

 以前は東京で、化学薬品の製造販売をする企業に勤めていたんです。工場の新規立ち上げのため、ベトナムやハノイに赴任したこともあります。ですが、生まれ故郷の豊後高田市に親が残してくれた畑があったので、いずれは帰郷しようと考えていて。ならば年齢的にまだ体力があるうちにと思い、令和2年に新規就農しました。

 我が家は代々、スイカやメロンなど、さまざまな農作物を育ててきました。白ねぎは、昭和40年代に豊後高田で栽培が盛んになり、作業に機械が導入された頃から父が栽培を始めました。週末は実家の農作業を手伝いに帰ってきていたので、栽培技術はある程度身についていました。

―― 大規模園芸団地に参入したのは、どうしてですか?

 もともとは呉崎で営農しており、夏場は九重町でも白ねぎを栽培しています。「頑張って売上を上げたい」という目標もあり、就農後は規模拡大のために新たな圃場を探してきました。けれど、なかなかまとまった圃場は見つからず…そんな時に、「真玉に大規模な白ねぎ団地ができるから、入植しないか」と、行政の方から土地をご紹介いただいたんです。新規就農者から優先的にお声がけいただけたようで、ありがたかったです。

写真(3)

【経営状況】
行政のサポートを受けながら、初の作付けに成功

―― 団地での営農状況を教えてください。

 真玉海岸に隣接した団地は明治時代の埋立地で、昔は塩田やさとうきび畑だったと聞いています。しかし、海が近いため、大潮と大雨が重なると浸かってしまい、長年使われていませんでした。そこを整備しようと、まず平成29年に水路の北側(上記写真の左側)を整備し試験栽培をしたところいい白ねぎのできる圃場ができたとか。それを受けて大分県の基盤整備事業が進み、私は完成したうちの3区画、約2haを借りています。令和6年に記念すべき第1回目の作付けを行い、まずまずの出来でした。

写真(4)

​―― 課題のあった土地ですが、問題はありませんか?

 基盤整備中、海が近い影響から地中にある水の位置が高く、白ねぎの根が張りにくいことが分かりました。白ねぎの根は長く水に浸かっていると溶けてしまうんです。この問題を解消するため、排水ができるよう暗渠パイプを施工してくれました。その上で土壌診断をして、改良のための肥料設計にも行政が協力してくれたので、初めての作付けが上手くいったのだと思います。

 行政のサポートで、いちばん助かったのがこの肥料設計。もともと化学には強いので私の得意分野でもありますが、相手が植物になるとまた話が違ってきます。特に海沿いに多い豊後高田市の圃場は、貝殻が混じった砂地で、海由来のミネラルが豊富。黒土の九重とはまったく土壌が異なります。ミネラルが多いのは良い反面、多すぎても良くないし、適切な土壌にするには、行政がもっているデータや経験がとても参考になりました。

【大規模園芸団地のメリット】
個人で「収穫量2割増」が最大のメリット

―― 大規模園芸団地に「参入して良かった」と思う点は?

 いちばん大きなメリットは、収穫量が増やせること。排水性が高く、新しい土地なので病害虫も少なく従来の2割増くらいの収穫量を見込んでいます。地元の豊後高田市で規模を拡大できたことも良かったと思っています。九重町に圃場を持つと、周年出荷が叶う一方、豊後高田から距離があるので頻繁に通うことができず、効率的ではない一面も感じています。スタッフが多ければ良いのですが、私は地域の方と外国人技能実習生を雇用して小規模に経営しているので、今のところ、地元で拡大できるほうがメリットを感じます。

写真(5)

 同じ団地で栽培に取り組む仲間の生産者がいるというのも魅力の一つ。作付けを重ねるごとに、団地の状態にも変化が起きてくると思います。その時は、ほかの生産者の皆さんとも情報交換しながら、課題を解決していくことが重要だと考えています。

写真(6)

​―― スマート農業には取り組んでいますか?

 ドローンを使った施肥を試してみてはいますが、狙ったところに落とすのが難しくて。肥料が高騰する中、粒が通路に落ちるのはもったいない。これからの課題ですね。

【今後の展望】​​
輸出に向けて、営業に挑戦。食べ方も含めて提案を続ける

―― 今後の目標は?

 目標は、売上1億円を達成すること。大規模経営団地に参入したことで、夢をもっています。しかし、需要が伸びない限り売上も伸ばせません。その点、大分県を挙げて生産に力を入れている白ねぎは今後、海外への輸出拡大も視野に入れています。日本全体として、白ねぎの輸出量はまだ規模が小さく、大分県のブランド推進課と一緒に営業に出向いているところなんです。規模を拡大するには、海外の方に白ねぎの食べ方も提案していかなければならないと感じていますので、そういった活動にも積極的に取り組んでいきたいと思います。

写真(7)

お米

 

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