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杵築市 ゆず団地

印刷ページの表示 ページ番号:0002328326 更新日:2025年3月27日更新
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〇経営体情報
参入経営体 株式会社大分サンヨーフーズ
団地面積  22.9ha
所在地   杵築市狩宿大字狩宿321-25
​生産品目  ゆず、梅、大麦若葉
https://www.sanyofds.co.jp/farm/

〇参入スケジュール

平成20   株式会社大分サンヨーフーズ設立
〜平成22  荒廃園を整備(園地造成、ゆず1万本新植、園内道路整備等)
       倉庫改修 / 農業機械導入 / 新規品目(梅)導入
平成24   ゆず初収穫 / 新規品目(大麦若葉)導入

〇活用した支援事業
・耕作放棄地再生利用推進事業(造成)
・ブランドを育む園芸産地整備事業(新植、用排水施設、園内道路、防除機等機械導入)
・企業等農業参入推進事業(倉庫、トラクター導入)
・耕作放棄地再生利用緊急対策交付金(耕作放棄地解消)
・次世代を担う園芸産地整備事業(草刈り機導入)

 

細やかな経営で、創業時から約20倍の成長を実現

 平成30年に大分県農業賞優秀賞、令和5年には農林水産祭で農林水産大臣賞、大分県農業賞先進的法人経営部門特別賞を受賞するなど、その農業経営手腕が高く評価されている(株)大分サンヨーフーズ。大規模経営に着手してから約20年、黒字経営を続けている秘訣とは、何なのでしょうか? 社長の東照寺忍さんにインタビューしました。

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【参入のきっかけ】
生まれ故郷に貢献したい。創業者の思いをきっかけに参入

―― 大規模園芸団地に参入することになった理由は?

(株)サンヨーフーズは、果実やその加工品、香料などの販売を手がける企業として昭和42年に東京で創業しました。その創業者である長谷公治会長が、杵築市大田の出身なんです。そのご縁をきっかけに大分県の方から農業参入のお話をいただき、長谷会長の「地元に貢献したい」という思い、そして「食は農にある」とのお考えが重なって平成20年に(株)大分サンヨーフーズを設立するに至りました。

 同じく杵築出身の私が入社したのは平成23年のこと。前職は全農の職員だったのですが、(株)ジェイエイフーズおおいたに出向して社長を務めていた時代に長谷会長と知り合い、会社にお誘いいただきました。「定年退職した後に」という約束を覚えていてくださって、入社が実現したわけです。

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―― 主な生産品目にゆずを選んだのはどうしてですか?

 大分といえば“かぼす”ですよね?! もちろんかぼすも魅力的ですが、サンヨーフーズには全国各地から原料を仕入れてきた経験があり、全国展開を視野に入れるなら、需要のより大きなほうが売上を伸ばせると思い、ゆずを選択。営農開始当初から、1万本を定植しました。

【経営状況】
支援を受け順調な経営。多角的な事業で売上を伸ばす

―― 営農開始当時の状況は?

  紹介していただいたのは、もともとみかん農園だった15haの耕作放棄地でした。複数の方が所有していた土地でしたが、大分県のほうであらかじめその権利を集約してくださっていて、当社はそれを購入した形。その後も鬱蒼とした山になっていた土地の造成から、当面の栽培計画までをスケジュール化してくれた上、栽培指導、土壌改良などすべてにおいてサポートしてくださったことで、計画通りに生産量が増えていきました。

――現在の経営状況はいかがですか?

 これは全国的な問題だと思いますが、一次産業だけで従業員を雇用し、生計を立てていくには課題が多いです。その点、全農に務めていた私には、農業経営に関する知識や人脈があったことが強み。ゆずの生産だけではなく、ゆず胡椒などの加工品製造から県内外で生産された農作物の仕入販売まで多角的に手がけることで、売上をさらに伸ばしてきました。
 
 なお、ゆずのほか、もともと植えられていた梅の木を活用して南高梅も安定的に収穫しています。また、市内の別の圃場で大麦若葉も生産しています。
​ 近年は異常気象の影響により、隔年結果も関係なくなってきているように感じますが、ゆずのように経営面積が大きい場合は、不作時のダメージが大きくなる一方、梅や大麦若葉のように経営面積が小さい場合は、比較的収量を安定させることができています。

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【大規模園芸団地のメリット】
高値で取引するには品質第一。そのための努力の数々

―― 大規模園芸団地に「参入して良かった」と思う点は?

 サンヨーフーズだけではなく、大手飲料メーカーをはじめ多数の企業と取引をさせてもらえていることでしょうか。ありがたいことに、営業をせずともご紹介をいただける状況で、おかげさまで現在は、創業時と比較して20倍以上の売上を達成するまでに成長しました。それだけの売上を確保できるのは、やはり大規模な農園があってこそだと思います。

―― 売上を伸ばすために努力していることはありますか?

 生鮮品ですから、品質維持が第一。といいながら実は、当社の農園には出荷場があるだけで、冷蔵施設を併設していません。その理由は、収穫した翌日までに必ず出荷を終えてしまうから。例えばゆずの収穫をする11月のひと月間、収穫した実を毎日出荷することをルール化して、鮮度を保ったゆずを各地にご納品しています。もちろん、そのためには人手が不可欠なので、半年前から人材センターに求人の申し込みをしておき、期間中はのべ約800名が手伝いに来てくれるんです。

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 また、ゆずは果汁だけでなく皮にも利用価値があります。傷がない商品は通常より高値で取引してもらえるのですが、ゆずの木にはトゲがあるんです。そのため枝の剪定時にトゲの一つひとつまで取り除き、見た目にも美しい実を収穫できるよう、細かな配慮も心がけています。

 

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 それから、地域の皆さんとの繋がりも大切にしています。まず、狭い農園周辺の道路ですれ違った車には、必ず相手に道を譲ることを従業員一同、徹底しています。初めてゆず胡椒づくりに取り組んだ年は、周辺農家の方に集まっていただき、唐辛子を作付けするお願いもしました。こうして地域の皆さんと良好な関係を築くことは、事業拡大を目指す上で不可欠だと思っていますし、同業者の方々と情報交換をしたり、農福連携を行ったりもして、自社だけでなく地域としての成長を目指しています。

【今後の展望】​​
地域のリーダーにもなってほしい。後継者を育てるのが夢

―― 今後の目標は?

 創業から現在まで、赤字を出すことなく順調に歩んできました。引き続き成長を目指しながら、今後は後継者の育成にも力を入れたいと考えています。後継者をつくることが、今の私の夢です。
 現在、社員は6名。農業大学校を卒業した20代の若手から60代のベテランまでが幅広く活躍中です。その全員に、経営状況を共有。全社員と年3回面談し、目標の設定から評価までを行う中で、モチベーションを高めてくれたらと思っています。ちなみに、社員には年3回の賞与で利益を還元しているほか、社員旅行で従業員同士の絆も深めています。

 また、月に一度の従業員研修会を開き、勉強会も続けています。これを始めたのは、朝から晩までゆずの木に黙々と向き合う日々では、知識が広がらず視野が狭くなると感じたから。研修会には毎月、異業種の方をお招きし、さまざまな話をしていただいています。そして年に1回、どういうことを感じたか、社員に発表してもらう場も設けているんです。この取り組みを糧に培ってほしいのは、「聞く」「話す」能力。いつか社員たちは、地元のリーダーになる日がくるかもしれない。その時に円滑なコミュニケーションが取れる人材になってくれることを願っています。

――  最後に、大規模園芸団地への参入を検討している方々に、アドバイスをいただけますか?

 大分県の方々を頼りにしているのは、知識をもっているから。困った時に相談すると、分からないことは調べてでも、必ず情報をもってきてくれます。「無」から「有」を生むのは素晴らしいこと。皆さんもぜひ、困ったことがあったらいつでも行政の方に相談すると良いと思います。

写真(7)

お米

 

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