本文
令和6年12月13日 竹工芸の分野で人間国宝に認定された岐部 正芳(まさよし)(岐部 笙芳(せいほう))さんに、大分県民栄誉賞が贈られることになり、関係者が県庁を訪れ、授与式を行いました。 岐部さんは37 歳の時に竹工芸の道へと進み、平成5年の日本伝統工芸展で初入選、平成17年には日本工芸会会長賞を受賞しました。その後、紫綬褒章を受章し、今年10月大分県では生野祥雲斎以来2人目となる人間国宝に認定されました。 佐藤知事は、「岐部さんの芸術性が高く実用性のある作品は、海外でも高く評価されています。大分の竹工芸に光を当ててくださり、また、県立竹工芸訓練センターなどで後継者の育成にも携わっていただいています。感謝の意を込めて、県民栄誉賞を贈らせていただきます」と述べました。岐部さんは、「このたびは、栄えある賞をいただきありがとうございます。この上ない喜びと同時に身の引き締まる思いです。文化庁から(人間国宝にという)電話があったときには、頭が真っ白になり、私でいいのですかという思いでした。これまで何度もやめようと思いましたが、周りの応援してくれる人に支えられてここまできました。今後は、後の人たちに竹工芸をつないでいけるよう、自分自身伝える努力をしていきたいと思っています。大分が竹の街だと思ってもらえるようになればと考えているので、知事にも応援してもらいたいです。これからもどうぞよろしくお願いします」と、受賞の喜びと今後の抱負を語りました。
|