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知事通信「県政ふれあい対話(1月24日:大分市、津久見市、臼杵市)」

印刷ページの表示 ページ番号:0002252801 更新日:2025年1月31日更新

ニシジマ精機株式会社(大分市)

 ニシジマ精機株式会社は、昭和23年に佐伯市で船舶部品の修理工場として創業された企業です。平成29年には、新分野への挑戦として、九州工業大学の超小型衛星プロジェクト「てんこう」の内部構造の製造を担当して打ち上げ成功に貢献し、現在でも「てんこう3」の開発に携わるなど、宇宙分野での実績を重ねています。この技術力が高く評価され、大手半導体製造装置メーカーから機械加工を受注するようになり、令和4年には大分市流通工業団地に新工場を建設するなど、県内の先端技術産業をけん引する企業の一つとなっています。
 懇談では、熊本県へ進出した半導体メーカーTSMCの影響や、半導体産業を取り巻く情勢等についてお聞きしました。皆さんからは、中九州横断道路の早期完成や人材育成を含む県内半導体産業振興へのご要望のほか、宇宙港の実現に期待する声もお聞きしました。
 半導体業界は非常に重要な産業のひとつであり、県としても、引き続き支援に取り組んでいきたいとお伝えしました。

ニシジマ写真1ニシジマ写真2

株式会社テクノコンサルタント(大分市)

 株式会社テクノコンサルタントは、昭和55年に道路・河川など土木関係全般における測量・調査・設計を行う総合建設コンサルタントとして創業されました。近年では、ドローンを用いたトンネルや橋梁等構造物の点検・診断事業にも注力され、令和2年にはドローン等の製造・組立や非破壊検査の試験等を行う「西日本ロボット・ドローンセンター」を大分市流通工業団地に建設しています。
 懇談では、自社で開発された非破壊検査装置やトンネル点検システム、洗堀調査ドローン等のほか、災害時に活躍する衛星通信を活用した情報共有システムなどについてご説明をいただきました。皆さんからは、開発した先端技術を用いた装置やシステムの積極的な活用や、ドローン事業のビジネス化への支援についてご要望をいただきました。
 道路やトンネル等インフラ施設の老朽化や災害時への対応において、先端技術は非常に有用なツールであるため、県としてもしっかり活用していきたいとお伝えしました。

テクノ写真1テクノ写真2

大分レディースハンタークラブ(津久見市)

 大分レディースハンタークラブは、全国的にも珍しい女性のみで構成された猟師のグループです。県内各地の30代から70代までの約40名が所属して活動しており、会員相互の情報共有や狩猟技術の向上、ワークショップでの鹿角等を使用したアクセサリー製作、ジビエ料理教室など、その活動は多岐にわたっています。
 懇談では、、鳥獣は賢く、農地を囲むフェンスを跳び越えたり、わずかな隙間を狙って侵入したりするなど、様々な手を尽くしても被害が発生してしまう現状についてお聞きしました。また、捕獲後の解体処理や処分施設の設置についてのご要望をお伺いしたほか、ジビエ料理として提供する際の食品衛生上の課題や認知度向上への取組などについてもご意見をいただきました。
 鳥獣被害を減らすため、日々活動している皆さんに感謝を申し上げるとともに、ジビエ本来のおいしさやその活用について、県としても支援していきたいとお伝えしました。

大分レディースハンタークラブ写真1大分レディースハンタークラブ写真2

臼杵の食文化推進に取り組む皆さん(臼杵市)

 臼杵市では、400年以上続く発酵・醸造産業や、質素倹約の郷土料理、有機農業や水源涵養の森づくりなど、食に関する独特な文化が根付いています。令和2年には「ユネスコ創造都市ネットワーク」へ食文化分野での加盟を目指して申請を行い、令和3年11月に、山形県鶴岡市に続く国内2例目として認定されました。現在、臼杵食文化創造都市推進協議会を官民の22団体で立ち上げ、臼杵市の食文化やその魅力を発信しています。
 懇談では、皆さんから活動内容等についてお伺いしました。食文化都市同士の交流事業として中国のマカオで臼杵の郷土料理を提供した際には、質素倹約の文化を体現した「黄飯」が多くのシェフから絶賛され、郷土料理の持つ魅力について再発見できたとのお話をお聞きしました。また、有機野菜の学校給食への提供や本膳料理の伝承、こども達の食文化活動への参画推進などについても意見を交しました。
 皆さんがそれぞれの立場で、世界に誇る食文化の魅力を発信されていることに感謝を申し上げ、県も市と連携して引き続き支援していきたいとお伝えしました。

臼杵市写真1臼杵市写真2