令和8年9月1日知事定例会見
動画はYouTube「おんせん県おおいた公式」へ
日時:令和8年9月1日(火曜日)13時30分~
場所:第一応接室
記者会見時に配布した資料を掲載します。
令和8年度一般会計9月補正予算案(第2号)について
熊本地震による観光産業への影響が生じていることから、本県等からの要望を受け、国が新たな支援策を決定しました。これを受け、早急に対応が必要な経費を計上するものです。
補正予算案の規模は、10億8千万円の増額となります。先月ご説明した補正予算案(第3号)の105億7,426万2千円を加えますと、9月補正予算額の合計は116億5,426万2千円となります。
今回の補正予算案につきましては速やかに執行する必要がありますので、県議会に早期の審議をお願いしたいと考えています。そのため、こちらを「第2号」とし、先月発表した補正予算案を「第3号」として取り扱うこととしました。財源につきましては、全額国庫支出金を充当しています。
事業内容は、「観光誘客緊急対策事業」です。熊本地震の影響を受けた観光関連産業を支援するため、「九州ふっこう応援割」として旅行事業者等と連携し、旅行代金の割引を行います。
対象期間は令和8年10月から12月で、12月は25日宿泊分まで、割引率は最大50%、ただし、熊本県又は鹿児島県の宿泊を含む周遊型旅行商品の場合は最大60%となっています。また、旅行商品の種類に応じて上限が定められており、宿泊単体商品又は1泊の交通付宿泊旅行商品は2万円、2泊以上の交通付宿泊旅行商品は3万円、周遊型旅行商品は3万5千円となっています。
以上が補正予算案の概要になりますが、補正内容の詳細については、会見終了後、担当課長から説明します。
配 布 資 料:令和8年度一般会計9月補正予算案(第2号) [PDFファイル/1.25MB]
大分県立アルゲリッチ記念館の開館について
別府市で「しいきアルゲリッチハウス」として親しまれてきましたが、本日(令和8年9月1日)から「大分県立アルゲリッチ記念館」としてスタートいたします。
アルゲリッチ氏の功績を顕彰するとともに、こどもたちの豊かな感性を育み、音楽文化の魅力を発信する拠点として、公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団と連携しながら継承してまいります。なお、これまでも親しまれている「しいきアルゲリッチハウス」という名称も、今後変わらず愛称として使用いたします。
今後の新たな取組として、中学生を対象にしたテノール歌手の西村悟氏による鑑賞会や合唱指導などを実施し、次世代のこどもたちの学びの機会を充実させます。また、国内外で活躍する演奏家によるコンサート「レジデント・アーティストシリーズ」を実施いたします。
本施設が県民の皆様をはじめ、国内外の多くの方々が集い、音楽を通じて出会いや感動が生まれる拠点として発展するよう努めてまいります。
また、本日(令和8年9月1日)午後3時30分から記念館で開館式典を行います。
配 布 資 料:大分県立アルゲリッチ記念館の開館について [PDFファイル/377KB]
レジデント・アーティストシリーズ チラシ [PDFファイル/2.26MB]
こども食堂支援のためのクラウドファンディングの実施等について
今年度もこども食堂支援のためのクラウドファンディングを実施いたします。期間は令和8年9月から11月までの3か月間です。
県内171か所あるこども食堂では、学習支援や多世代交流など多様な活動が行われています。こどもたちの居場所であり、ボランティアの方々にとっても生きがいの場となっていると伺っていますが、物価高騰の影響などもあり、運営費の確保が厳しい状況にあります。
そのため、令和3年度からふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを実施しています。昨年度は171人の個人の方と企業等3団体から約753万円の寄附をいただき、県内のこども食堂に運営費として配分いたしました。今年度も温かいご支援をお願いいたします。
併せて、令和8年9月12日に知事公舎で「おおいたこども食堂応援フェスタ in 知事公舎」を開催いたします。NPO法人子育て応援レストランの若林氏を中心として、食事、演奏会、読み聞かせ、キーホルダー作成のワークショップ、ゲーム大会などを予定しています。こども食堂を利用している親子に楽しんでいただく取組で、知事公舎での開催は初めてとなります。
配 布 資 料:クラウドファンディング実施 チラシ [PDFファイル/808KB]
「おおいたこども食堂応援フェスタ in 知事公舎」 お知らせ [PDFファイル/289KB]
「大分県少年の翼」の募集開始について
「大分県少年の船」は昭和55年に始まり、今年で47回目を迎えます。令和5年度からは航空機を利用した「少年の翼」として県外研修を行っており、今年度も沖縄県を訪問します。期間は令和8年12月25日から28日までの3泊4日で、自然環境学習、ひめゆり平和祈念資料館等での平和学習、現地のこどもたちとの交流事業などを行う予定です。
団員の募集期間は令和8年9月1日から23日までで。、小学生団員192名、中学生の副班長24名、高校生の班長24名を募集します。
過去に参加した小学生が、リーダーとして活躍する中学生や高校生に憧れて、後に班長や副班長として応募してくれるケースも多くあります。今年も積極的に、多くの皆様からのご応募をお待ちしています。
配 布 資 料:令和8年「大分県少年の翼」の実施について [PDFファイル/241KB]
大分県少年の翼 団員募集チラシ(小学生向け) [PDFファイル/1.22MB]
大分県少年の翼 班長・副班長募集チラシ(高校生・中学生向け) [PDFファイル/881KB]
手話の日PRイベントin大分トリニータ県民Dayの開催について(おおいたスペシャルサポーター ハローキティ出演)
令和8年9月6日にクラサスドーム大分で開催される「大分トリニータ県民DAY」に併せて、「手話の日PRイベント」を実施いたします。
「手話の日」は、「手話施策推進法」において9月23日と定められており、この日は世界ろう連盟の設立日であるとともに、国連が定めた「手話言語の国際デー」でもあります。今回のイベントでは、この「手話の日」を多くの皆さんに知っていただき、手話への理解や関心を深めてもらいたいと考えています。
ハーフタイムには「おおいたスペシャルサポーター」のハローキティが登場して手話を交えたPRを行うほか、世界ろう連盟のロゴカラーである青色でスタジアムをライトアップいたします。また、ハローキティのミニステージ、トリニータ選手による応援歌の手話動画の放映、手話体験ブースの設置なども行います。
「大分トリニータ県民DAY」では、親子3,000名様を試合に招待いたします。対戦相手が愛媛県のチームですので、愛媛県との連携イベントとして、両県のグルメブース設置や特産品が当たる抽選会なども企画しています。
なお、ハローキティが「おおいたスペシャルサポーター」として出演するのは、このイベントが初めてです。ぜひ多くの方々にご来場いただきたいと思います。
配 布 資 料:手話の日PRイベントin大分トリニータ県民Dayの開催について [PDFファイル/703KB]
記者質問
令和8年度一般会計9月補正予算案(第2号)について
(記者)
県内の観光業への波及効果についての期待はいかがか。また、予約開始日と、対象となる宿泊数が何泊分になるか伺いたい。
(佐藤知事)
令和8年6月、7月頃までは、「涼しいおおいた」キャンペーンの影響もあると思いますが、本県の観光はかなり好調でした。しかし、その後の令和8年熊本地震によりキャンセルが相次ぎました。推計で6万人泊、12億円ほどの大きな被害が出ています。日本全体から見ると「九州で地震があった」と捉えられ、熊本で大きな被害があったため大分も怖いのではないかと思われたことや、由布院温泉と黒川温泉など、パッケージで提供されている旅行商品がまとめてキャンセルされたことなどが要因です。
そのため観光業界からも、熊本や鹿児島ももちろんですが、大分も大きな影響が出ているので支援してほしいとの要請があり、それを受けて私どもも観光庁等へ要請活動を行いました。その結果として今回の対応がなされています。
割引率や限度額に複数パターンありますが、おおよその計算では5万人泊分ほどが対象になるのではないかと思います。令和8年10月1日から使えるようにしたいため、県議会定例会において初日に採決していただけるよう提案したいと考えています。
準備をして予約開始となるのは令和8年9月中旬頃からになる見込みです。事業者の選定・公募などに多少時間がかかりますが、令和8年10月1日にしっかりと間に合うよう準備を進めていきます。
(記者)
初日に採決というのはどういうことか。
(佐藤知事)
開会日に上程して本件のみ先行して議決をいただくことを予定しています。第3号議案は通常通りでしっかり審議いただく形になります。
(記者)
推計されたキャンセル数の6万人泊に対し、対象が5万人泊分だと少し賄えていない部分もあるかと思うが、この数字についての受け止めはどうか。
(佐藤知事)
10億円の予算を国から「大分で使ってください」と措置していただいたものであり、国としても精一杯の予算措置をしていただいたと思っています。
(記者)
10億円の予算額で熊本地震による被害分の回収や回復として十分と見込んでいるか。また、県としてこれをどのようにPRし誘客していくか伺いたい。
(佐藤知事)
キャンセル数約6万人泊は、大分県旅館ホテル生活衛生同業組合に加盟している組合員の方へのアンケートを基に、32.2%という回答率を全体の旅館数などの比率で計算した推計数字となっています。
数字だけ見ると少し足りないようには見えますが、今回の10億円という措置で概ねキャンセル分をカバーできると考えています。
この予算でクーポンを発行をする事業はこれから公募した事業者に行ってもらいますが、そうしたルートに加えて、メディアの皆様にもぜひ記事にしていただきたいと思います。
昨日も東京で企業立地セミナーを行った際にPRしましたが、あらゆる機会を捉えてアピールしていきます。
大分だけでなく、熊本や鹿児島など九州全体にお越しいただくことが被災地支援になりますので、広報への協力をお願いしたいです。
(記者)
周遊するとお得になる仕組みも含め、県民の利用についてどう考えるか。
(佐藤知事)
県民の皆様にとってもお得で良い機会ですので、大いに活用して旅行に行っていただきたいです。県内の旅館はもちろん、県境を越えて熊本や鹿児島まで周遊していただけると、被災地支援につながりありがたく思います。
(記者)
10年前の平成28年熊本地震の際には、九州ふっこう割に合わせて市町村独自の施策や高速道路の割引など関連した動きがあったが、今回県や市町村で同様の取り組みを予定されているか。
(佐藤知事)
県としては、今回は考えていません。平成28年熊本地震の際は、由布市や別府市など多くの地域で旅館・ホテルを含む多くの建物や道路に直接的な物理的被害がありました。今回は大分県内においてそうした物理的被害がないため、独自の上乗せは予定していません。
現時点で市町村でもそうした検討を行っているという話は聞いていません。
(記者)
「涼しいおおいた」のキャンペーンに関連し、この夏の観光・宿泊者数が昨年(令和7年)と比べてどのくらい伸びていたか分かるデータはあるか。
(佐藤知事)
具体的な数値データについては担当課に取材いただければと思います。
由布川峡谷など、昨年(令和7年)同月比で増えている場所がいくつかあります。震災が起こるまでは、全体として昨年よりも宿泊者数が1割以上多かったと記憶しています。
(商工観光労働部審議監)
先ほどの「涼しい大分」キャンペーンに関する補足です。令和8年7月の前年同月比で、稲積水中鍾乳洞が129%、由布川峡谷が181%となるなど、涼しいスポットが人気を集めました。7月の県内全体の宿泊者数についても前年比で約1割増加しております。詳細については後ほどのブリーフィングでお知らせいたします。
こども食堂支援のためのクラウドファンディングの実施等について
(記者)
昨年度の実績と、物価高が続くなかで知事からの呼びかけがあれば伺いたい。
(佐藤知事)
昨年度(令和7年度)は753万円の寄付をいただきました。100万円以上の高額寄付が3件ほどあったため、目標の500万円を大きく上回りました。こども食堂1か所あたり約7万円の配分となりました。今年度も目標は500万円と設定していますが、できれば昨年度を上回るとよいと思っています。
こども食堂を利用される方にはひとり親家庭など様々な方がいらっしゃいますが、イベントなどを通じて楽しい時間を過ごしていただければと思っています。
新幹線「基本計画路線に係るケーススタディ」について
(記者)
東九州新幹線について、フル規格とミニ新幹線ではスピードや規模が異なるが、知事はフル規格を前提とした調査を求められる考えはあるか。
(佐藤知事)
私は「フル規格でなければならない」という要請をしたいとは思っていません。やはり、整備計画路線への格上げにあたっては様々な選択肢を含めて検討されるべきです。ただし、高速鉄道としての移動手段のあり方は大変重要ですので、最新の技術を取り入れたより速い移動手段も含めて検討してもらうのがよいのではないかと思います。
東海道新幹線等への接続性を考慮するとオーソドックスにはフル規格ということになるかと思いますが、それ以外の可能性を排除せず、幅広く検討してもらうことが大事だと考えています。
(記者)
現時点で、東九州新幹線鉄道建設促進期成会としてフル規格を求めるような決議や要望を行う予定はあるか。
(佐藤知事)
東九州新幹線鉄道建設促進期成会は4県1市(福岡県・大分県・宮崎県・鹿児島県・北九州市)で構成されており、期成会の中でまだそのあたりの議論は行っていません。今後議論した上で期成会として要請しようということになれば、一緒にいきたいと思っています。
福岡県東九州新幹線整備推進期成会の設立について
(記者)
知事の受け止めを伺いたい。
(佐藤知事)
大分県と宮崎県にはすでに県の期成会があり活動を続けていますが、今回、福岡県内の関係市町村が参画する形で新たに期成会が発足したことは大変心強く思っています。沿線自治体による誘致の熱意が高まることは、いろんなルートを考える上でも一つの重要な要素となりますので、機運が一段と高まることを歓迎いたします。
少雨(渇水)対策について
(記者)
県内のダムや農業用ダムで水不足が懸念されているが、現在の現状認識と県としての今後の対策があれば教えてほしい。
(佐藤知事)
水不足については大変心配しています。週末にかけて台風が接近する天気予報もありますので、そこで一息つけることを期待しています。県としては、ポンプ設置などの渇水対策を講じているほか、耶馬渓ダムなどで取水制限を行って希少な水を節約する取組を各水道組合やダム管理者と進めています。
水稲への影響が一番懸念されますが、あと半月ほどで稲刈りの時期に入れば水を必要としなくなります。それまでの間、何とか持ちこたえてほしいと考えています。
(記者)
渇水対策の実施状況について具体的な状況を伺いたい。
(農林水産部審議監)
佐伯市、宇佐市、豊後高田市、中津市の4市に対して、県費計455万円を交付して給水対策などを実施しています。既存予算の中でしっかり対策を行っています。
ホーバークラフトの運航について
(記者)
大分第一ホーバードライブ株式会社が令和8年9月19日から夜間便の運行を開始すると発表した。現在、アクセス便の搭乗率は3割程度とのことだが、今後の経営サポートや知事の受け止めを伺いたい。
(佐藤知事)
需要が多いと見込まれる夜間便の運行開始は大変歓迎しています。経営改善に大きく寄与することを期待しています。利用者に対して「夜間便がある」という情報をしっかり発信していくことが重要です。情報発信は運航事業者が主体ですので、しっかりと発信していただきたいと思います。
周遊便については非常に好調で、高い搭乗率を維持しており、大分ならではの魅力として定着してきていると感じます。定期便の増便や早朝便の検討など好循環が生まれることを期待しています。大前提となるのは安全ですので、引き続き無事故での安全運航を期待します。
大分空港の路線誘致等について
(記者)
大分空港のエアポートセールスや路線誘致についての今後の取り組みを伺いたい。
(佐藤知事)
タイガーエア台湾やチェジュ航空等との路線増便に向けた取り組みを継続しています。台湾からのインフルエンサーを招いて涼しいスポットなどをSNS等で発信してもらった効果もあり、今年の夏は台湾からの観光客が約3割増加しています。今後もこうした取り組みを続けつつ、更なる航空路線の拡大を絶えず検討していきたいと思います。
ネパールで発生した土石流の県内への影響について
(記者)
県内企業や関係者への影響など把握している情報はあるか。
(佐藤知事)
ネパールからは多くの方が大分に来られており、学校で学んだり働いたりされていますので大変心配しています。現時点では現地被害の全容がまだ明確になっていませんので、義援金等の動きもまだないようです。また、県として把握している被害情報は特にありません。引き続き状況を注視していきます。
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」での中川清秀の描かれ方について
(記者)
竹田市長らが史実に忠実な描写を求めてNHKへ要望書を提出した動きについて、知事の認識と受け止めを伺いたい。
(佐藤知事)
竹田市の対応については、お気持ちが非常によく分かるというのが実感です。県から何か要請する予定はありませんが、ドラマであるため脚色や演出があるのは理解しつつも、地元で愛され尊敬されている歴史的人物(中川清秀公)が貶められるような描かれ方をすると、視聴者がそれを事実だと認識してしまいます。子孫の方々も複雑な思いを抱かれると思います。そうした点への配慮は必要だと私も感じますし、心情としては非常に共感できる部分があります。





