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梅雨を迎え、ダム周囲の山々の緑は深みを増してくる季節になりました。
玉来ダムでは、コンクリ-ト打設の終盤となりました。あわせて、貯水池のグラウチング※1の施工を
行っています。現在のコンクリート打設状況は、5月末時点で約95%となっています。
引き続き工事の安全と周辺環境に、より一層配慮し、早期完成に向けて事業を進めていきます。
※1グラウチングとは、 ダム上流部の止水対策として、岩盤内の割れ目にカーテン状にセメントミルクを注入するもの。
令和3年6月1日撮影
玉来ダム建設現場から下流にある君ヶ園地区では、現在蛍が乱舞しています。
君ヶ園地区を流れる滝水川と玉来川の周辺沿いでは、午後8時頃になると、ふわふわと蛍が草むらから飛び始め、初夏の幻想的な風景を楽しむことが出来るため、
小さな子供を連れた家族連れの方々などが、夕涼みを兼ねて蛍観賞をされていました。
この玉来地区にある、竹田南部小学校では、国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局別府重度障害者センターとの「蛍送り」と呼ばれる交流会を長く続けています。
昭和57年には、長年にわたる別府重度障害者センターへの蛍送りに対し、厚生労働大臣より表彰を受けた事もあるとのことです。
2020年、2021年度は残念ながら、コロナの影響で中止となりましたが、生徒達が地域で集めた蛍や、全校児童の作ったプレゼントなどを送る交流会は、54回続けられています。
一晩センター内で入所者の方々の目を楽しませた蛍は、保護の観点から翌日には、再びこの川へと放され翌年もまた、多くの方々の目を楽しませています。
令和3年6月7日撮影 (2019年の蛍送りの様子)