ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 玉来ダム > 玉来ダム建設工事 進捗状況について(令和3年5月)

本文

玉来ダム建設工事 進捗状況について(令和3年5月)

印刷ページの表示 ページ番号:0002128670 更新日:2021年5月10日更新

令和3年5月

 ダム周囲の山々の新緑が美しい季節になりました。
 玉来ダムでは、引き続きコンクリ-ト打設を進めると共に、貯水池のグラウチング※1の施工を行っています。
 両岸の造成アバットメント※2部分は、天端に届くまであとわずかを残すのみとなりました。引き続き、工事の安全と周辺環境に、より一層配慮し、早期完成に向けて事業を進めていきます。
※1グラウチングとは、 ダム上流部の止水対策として、岩盤内の割れ目にカーテン状にセメントミルクを注入するもの。
※2造成アバットメントとは、 ダム基礎岩盤としては、強度の小さい地山に、コンクリートを用いて造成した人工岩盤。

1.ダムサイト全景(下流より)

玉来ダム ダム 建設 工事 建設中ダム 流水型ダム 造成アバットメント 大分県 九州

2.ダムサイト近景(下流より)

玉来ダム ダム 建設 工事 建設中ダム 流水型ダム 造成アバットメント 大分県 九州
 

3.ダムサイト左岸(右岸より)

玉来ダム ダム 建設 工事 建設中ダム 流水型ダム 造成アバットメント 大分県 九州

 

4.ダムサイト右岸(左岸より)

玉来ダム ダム 建設 工事 建設中ダム 流水型ダム 造成アバットメント 大分県 九州
 
                              令和3年5月6日撮影

                                                        写真撮影

5. 周辺情報

 「魚釣戸の滝」は、玉来ダム上流にある滝です。吐合川、玉来川の二つの川は、この滝で合流します。この滝には、「孝行者与一」の昔話が伝わっています。
 「与一の父は、病気で薬も効かなかった。ある日、父親が元気なエノハ(ヤマメ)が食べたいと言うので、与一は、日暮れ時なのにもかかわらず滝まで行って、一匹だけ釣って魚篭(ビク)に入れて帰った。家に帰り着くと、不思議なことに魚篭(ビク)の中のエノハは、5匹に増えていた。このエノハを食べた父親は、たちまち元気になった。この話を聞いた隣の惣助は、滝まで出かけると沢山のエノハを釣って帰った。ところが家に戻りカゴの中を見ると、中のエノハは全部木の葉になっていた。」
という不思議な話の伝わる場所です。この昔話が伝わるように、渓流は古くからエノハ(ヤマメ)の生息地であり、現在でも釣り人に人気のスポットでもあります。
 玉来ダムは、流水型ダムで通常の川の流れを生かし、洪水時のみ一時的に水を貯留し、下流域を洪水から守るダムです。この流水型ダムは、水を貯めないため、流入時と同じ水質が保たれ「環境にやさしいダム」と言われています。完成後も、この豊かな環境を引き継いでいけることを願います。

 

              魚釣り戸の滝
                                                     令和2年2月 /平成22年7月撮影

参考文献:竹田市誌 第2巻 平成21年出版